スインプロイクとOIC、Ca拮抗薬と歯肉肥厚、ナプロキセンと偏頭痛【おちょおマンDI室】スインプロイクとOIC、Ca拮抗薬と歯肉肥厚、ナプロキセンと偏頭痛

DI室

はじめに

どうも薬剤師おちょおマン٩( ᐛ )وです。

今回はおちょおマンDI室ということで直近で調べたことをいくつかまとめていこうと思います。DI室とは言ってますがただの小ネタ集です٩( ᐛ )و

スインプロイクの特徴・作用機序

スインプロイク(ナルデメジントシル酸塩):オピオイド誘発性便秘症治療薬
オピオイド誘発性便秘(OIC)とはオピオイド鎮痛薬の服用によって引き起こされる便秘のこと。オピオイドが消化管のμオピオイド受容体に結合することで①腸管蠕動運動の低下②腸液分泌の減少③肛門括約筋の緊張によって発症する。

スインプロイクは血液脳関門の透過性が低く(P糖蛋白の基質薬であるため)、中枢には作用せず、腸管でμオピオイド受容体をブロックする。オピオイド鎮痛薬の中枢μオピオイド受容体での鎮痛作用には関与せず、腸管での作用は阻害するため鎮痛効果に影響を与えずOICを治療する。


日本の塩野義製薬が開発した薬で、Control Symptoms of OICからスインプロイクと命名されたみたいです。トラムセット・トアラセットはよく出てるイメージなので、一緒に出ることもありそうですね。


http://jmedj.co.jp/files/premium_blog/omic/omic_sample.pdf
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/yamamoto/201708/552247_2.html

Ca拮抗薬の副作用、歯肉肥厚について

Ca拮抗薬の副作用である歯肉肥厚の発生機序
※発生機序は十分に解明されていないようです

歯肉の線維芽細胞でコラーゲンの合成・分解が行われる
 ↓
コラーゲンの分解にはCaチャネルが関与
 ↓
Ca拮抗薬でコラーゲンの分解が抑制されて歯肉が分解されなくなる
 ↓
歯肉増殖
Ca拮抗薬により歯肉の分解が阻害されてるのに合成だけがされていくのでどんどん歯肉が分厚くなっていくようなイメージですね。

Ca拮抗薬と歯肉肥厚の間には投与量・投与間隔に相関関係は認められず、容量依存性ではないとの報告が多い。プラークや歯石など口腔内の衛生状況がよくないことは増悪因子となる。糖尿病患者では代謝障害・血管障害により歯肉飛行が発現しやすい。

https://www.fpa.or.jp/library/kusuriQA/22.pdf

偏頭痛に使うNSAIDs、ナプロキセン(ナイキサン)の特徴

ナイキサンは半減期が14時間と長く、持続時間の長い頭痛に使用を考慮される。海外での使用実績が豊富で海外ではスマトリプタン85mgとナプロキセン500mgの配合薬もある。

偏頭痛のトリプタン製剤と一緒に処方されていました。普段あんまりみる機会もないのでなんでナイキサン?と思っていたのですが、半減期の長さだったり海外での使用実績だったり色々違いがあるんですね。
NSAIDsも種類が多いのでポイントを抑えなきゃなと感じました。

https://cliniciwata.com/2024/08/25/4416/
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/di/digital/201807/556859.html

おわりに

今回は仕事で触った薬を調べてるメモからDI室ということにして、とりあえず最低限調べたことを記事にしてみました。こんな感じのちょっとしたメモがどんどん増えていくので復習用ですね笑
どこかのタイミングでしっかり調べねばとは思いながらも日々の業務に忙殺され叶わぬ夢となることでしょう。。。

以上、薬剤師おちょおマンでした٩( ᐛ )وでした
それでは

コメント

タイトルとURLをコピーしました