はじめに
どうも新人薬剤師おちょおマン٩( ᐛ )وです。
「患者さんへの服薬指導、何をどこまで説明すればいいの?」 「副作用について聞かれたら、答えられるかな…」 調剤未経験のぼくは投薬時にこのような不安を抱えています。
服薬指導は薬剤師の専門性を発揮する重要な業務ですが、同時に新人薬剤師にとっては大きなプレッシャーを感じる場面でもあります。 そんな皆さんの心強い「羅針盤」となり、自信を持って服薬指導に臨むためのサポートをしてくれる一冊があります。
それが
『薬効別服薬指導マニュアル』じほう社です。
この記事では、なぜ「薬効別服薬指導マニュアル」が新人薬剤師の皆さんにとっておすすめなのか、その具体的な理由と、日々の業務で役立つ活用術を徹底解説します。
なぜ新人薬剤師は服薬指導に悩むのか?
まず、新人薬剤師が服薬指導で直面しがちな壁について整理してみましょう。
圧倒的な情報量と知識不足
薬の名前、作用機序、用法・用量、副作用、相互作用…。覚えなければならない知識がたくさんあります。特に副作用についてはどのように伝えれば、不安を煽らず、かつ必要な注意喚起ができるのか、バランスが難しいと感じる方も多いでしょう。
「患者さんごと」の個別対応の難しさ
教科書通りの説明が、必ずしも目の前の患者さんに響くとは限りません。年齢、性別、基礎疾患、生活習慣、理解度、そして何よりも患者さんが今何に困り、何を求めているのかを察知し、言葉を選んで伝える必要があります。
限られた時間での服薬指導
忙しい薬局業務の中で、一人ひとりの患者さんにかけられる時間は限られています。限られた時間の中で分かりやすい服薬指導をしなければならないという事でプレッシャーを感じるでしょう。
そして、これらの課題を乗り越え、患者さんにとってわかりやすい服薬指導を提供するための一つの有効な手段が、「薬効別服薬指導マニュアル」には書いてあります。
『薬効別服薬指導マニュアル』とは?
今回ご紹介する『薬効別服薬指導マニュアル』は、株式会社じほうから出版されている薬剤師向けの専門書です。
2022年6月には 『第10版薬効別服薬指導マニュアル』田中 良子/監・編が発行されております。 10版もでているということは長年にわたり多くの薬剤師に支持され、改訂を重ねてきた実績があるということですね。
このマニュアルの大きな特徴は、その名の通り「薬効別」に構成されている点です。降圧薬、糖尿病治療薬、抗菌薬など、同じような効果を持つ薬のグループごとに、服薬指導のポイントがまとめられています。
新人薬剤師に『薬効別服薬指導マニュアル』をおすすめする3つの理由
では、具体的にどのような点が新人薬剤師の皆さんにとって有益なのでしょうか。おすすめする理由を3つに絞ってご紹介します。
理由①「何を伝えるべきか」が一目でわかる網羅性と分かりやすさ
指導のポイント、主な副作用と対策、重大な副作用と妊婦・授乳婦への危険度、その他指導ポイント、日常生活のポイント、などの項目に分けられ簡潔にまとめられています。
指導のポイントは薬剤師向けと患者向けの内容が記載されているので、自身の理解と患者さんへの伝え方をまとめて確認できます。
主な副作用と対策は「患者さんに確認すべき症状」と「対策」といった具体的な情報まで記載されているため、患者さんへの説明に迷うことが減るでしょう。
「あれもこれも説明しなきゃ!」とパニックになることなく、ポイントを絞った的確な指導が可能になります。
理由② 忙しい業務の中でもサッと確認できる実用性
薬局の業務は多忙を極めます。ゆっくりと文献を調べている時間がない、という場面も多いでしょう。
このマニュアルは薬効群ごとに情報が整理されており、索引も充実しているため、必要な情報を素早く見つけ出すことができます。
処方箋を受け取ってから患者さんにお薬をお渡しするまでの短い時間で、指導のポイントを再確認したり、患者さん向けのわかりやすい伝え方、特に伝えるべき副作用はなんだったかなとサクッとチェックするのに非常に便利です。
理由③ 薬ごとの周辺知識、使い分けについての知識がつく
ほとんどの項目で病態・薬物治療についての基本情報が最初に示されており、薬効ごとの重要項目が一目で確認できるので、薬の情報が頭に入りやすくなります。
指導のポイントの項目では薬効が複数ある場合や適応外処方なども☆・♦︎マークで区別され簡単な説明がされています。服薬指導前にさっと確認しておくことで、服薬指導の際に思ってた処方意図と違ってパニックになる…なんて事が減るので安心して投薬に臨むことができます。
メインは辞書のような使い方ですが、読み物としてもつかえ、薬や疾患についての知識が増えるので、知識が少ない新人にとってはありがたい1冊です。
新人薬剤師向け『薬効別服薬指導マニュアル』活用術3ステップ
ステップ① まずは通読!全体像と基本の「型」を掴む
時間を見つけて、まずは主要な薬効群のページを読んでみましょう。どのような情報が、どのように整理されているのかといった全体像を把握しましょう。
最初から全てを暗記する必要はなく、「こんなことが書いてあるんだな」と頭に入れておくだけでも、いざという時に役立ちます。
ステップ② 服薬指導前の「ちょい見」で疑問点を即解決 !
実際に処方箋を受け取り、調剤する中で、「この薬の特に注意すべき副作用は何だっけ?」「この患者さんには何を重点的に伝えよう?」といった疑問が出てくるはずです。
そんな時は、薬効別服薬指導マニュアルの該当ページをサッと開いて確認しましょう。特に自分が苦手意識のある薬効群や、頻繁に扱う薬については、繰り返し参照することで知識が定着していきます。
ステップ③ 自分なりにカスタマイズ!「+α」の情報を書き込む
マニュアルは、あくまで知識を整理し、サポートするためのツールです。日々の業務で学んだこと、患者さんから実際に受けた質問でマニュアルに載っていなかったもの、先輩薬剤師から教わった服薬指導のコツなどを、どんどんマニュアルに書き込んでいきましょう。
おわりに
投薬を始めたばかりで薬の知識も足りないし、患者さんにどう伝えたら分かりやすいかなぁなどコミュニケーションの面でもどうしたらいいかわからない点も多く、色々悩むこともあるでしょう。
じほう社『薬効別服薬指導マニュアル』は、患者さんに分かりやすく説明するために参考になる内容がまとまった新人薬剤師の投薬に役立つ1冊です。
まずは一度、書店で『薬効別服薬指導マニュアル』を手に取って中身を読んでみてください。 『薬効別服薬指導マニュアル』を駆使して一緒に薬剤師としてのスキルを磨いていきましょう〜
新人薬剤師おちょおマン٩( ᐛ )وでした それでは
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